こんにちは!佐藤(@t_sato0910)です。
今回は、海外渡航前の親知らず処置についてお話ししたいと思います。
留学やワーホリに行く際に保険に入る人は多いと思いますが、ほとんどの場合歯科治療は適用外。
日本にいる間に治療を済ませておくよう、各ブログや先人のアドバイスを参考に歯医者に駆け込む人も多いです。
で、多くの人も直面するであろう親知らず問題。
今まで日本に住んでいるときはなんとなく放置していた人も多いと思います。
しかし、海外に住んでしまうと気軽に歯医者に行きづらくなります。
このタイミングで虫歯や歯周病の原因でもある、親知らず問題の解消に取り組む人も多いのではないでしょうか。
僕自身も実際にそうでして、いろいろ検討した結果、イギリスに引っ越す前に全ての親知らずを抜歯しました。
親知らずを抜きたいけど怖い人、そもそも抜く必要があるかどうか検討している人のご参考になればと思い、僕自身の経験をもとに記事にまとめたいと思います。
本記事の内容
- 僕自身の親知らず抜歯体験談【レビュー】
- 親知らず抜歯前の心得
この記事を書いている僕も抜歯前はかなりビビっていました。
ただし実際に思っていたよりも余裕で、渡英前に抜歯してよかったと思っており、情報共有したいと思います。
親知らずを抜歯しようと思ったきっかけ
欧米人の綺麗な歯並びに憧れた

僕はもともと歯並びはそこまで悪くなかったのですが、昔から歯の綺麗な芸能人や欧米人に憧れがありました。
そして社会人になり、歯が汚い先輩たちともたくさん接するようになり、「自分は絶対にこんな風になりたくない」と強く誓った結果、一年目のボーナスを歯列矯正に全て捧げることを決意。
下の前歯で一本だけ生え方がおかしい歯があったため、抜歯して隙間をアソアライナーという透明のマウスピースを使って、約1年かけて上下ともに歯並びを綺麗に矯正しました。
放置していた親知らず問題に取り組む
歯並びが綺麗になり意気揚々としていたところ、イギリスのYMSビザに幸運にも当選することができました。
当選後は嬉しすぎで秒で退職を決意し、まだ誰にも伝えていないのにイギリス移住の下準備を調べていたところ、親知らず問題に直面します。
その後親知らずの経験談を見ていくと、
「親知らずは抜くべき」「生え方が正しければ抜く必要がない」「横向きで生えているのは抜歯後かなり痛む」
などたくさんの情報が交錯しており、不安は募る一方。
特に僕は左下が完全に横向きで歯茎に埋まっていたので、大手術が必要で激痛を伴うといった記事も多く、完全にビビりまくっていました(笑)
とりあえず口腔外科へ:抜歯を決意
どちらにせよ初診してもらう必要があると思い、ネットで評判の良さそうな口腔外科を探し、先生の話を聞いてみることに。
ちなみに、僕のレントゲン写真は以下のものです。

右上:綺麗に生えている
左上:半分歯茎に埋まっている
右下:半分歯茎に埋まっている
左下:横向きで完全に歯茎の中
※レントゲンなので上下左右が逆です。
先生に診てもらったところ、
とのことで、決断に迷っていると
と提案が
当時仕事も忙しく、抜歯を一気にして数日間話せなくなることは避けたかったのと、話した感じ信頼できそうな先生でした。
そのため、先生の提案通りハードルの低い歯から抜歯していく方法を選択し、早速翌週に予約を入れました。
親知らず抜歯体験談【レビュー】
ここからは、僕自身の体験談を書いていきたいと思います。
①右上:秒で抜けて痛みゼロ
まずは最も難易度の低い正常に生えている右上の親知らずから抜歯スタート。
人生初の親知らず抜歯、ドキドキです。
しかし麻酔を打って束の間、先生が始めますと宣言してから5秒ぐらいであっけなく抜歯終了。
抜かれた感覚はゼロで、怖がる前に終わりました。
この時点で先生の腕の良さを確信し、信頼度爆上がり。翌週に左上の親知らず抜歯も即予約。
ロキソニンと口内洗浄液を処方してもらいましたが、痛みも腫れもほぼなかったので、ロキソニンは初日のみ使用しました。
②左上:歯茎は切ったがノーダメージ
続いてはまっすぐ生えているものの、半分歯茎に隠れている左上です。
歯茎を切るということで少しビビりましたが、こちらも2分ほどで抜歯まで完了。
歯茎を切られている感覚も、抜歯されている感覚もありませでした。
こちらもロキソニンと口内洗浄液を処方してもらいましたが、右上と同様痛みや腫れがなかったので、ロキソニンは初日のみ使用しました。
また、今回は歯茎を切ったので、翌週に抜糸の予約を入れ抜糸と口内を消毒しました。
この時点で完全に先生の腕を信頼し切っていたので、翌週に下の歯も抜歯してしまいたかったのですが、当時会社のプレゼン大会のメンバーに選ばれてしまい、影響を考慮して断念。その後日程がなかなか合わず、一ヶ月以上期間を空けてしまう。
③右下:覚悟して臨むも、意外とあっさり終わる
しばらく期間をあけ、いよいよ右下の親知らず抜歯です。顎の骨を削ると聞いていたので、かなり構えて挑みました。
しかし、治療を始めて2分ほどであっけなく抜歯完了。意味がわかりませんでした。
先生曰く、僕の右下の歯の親知らずは汚染されていて周りの骨が溶けていたため、顎の骨を削る必要がなく、簡単に抜歯できたとのこと。
思い返せば右下の歯茎は過去に何度か腫れたことがありました。
腫れてもすぐに治ったので特に問題視していませんでしたが、顎の骨を溶かすほど菌が侵食していたようです。気持ち悪い。。。
しっかり抜歯後は先生に消毒できれいにしてもらい、左上の親知らずと同様、翌週に抜糸と口内消毒をしました。
痛みもなかったので、上の親知らずと同様、ロキソニンは使用していません。
この時、最大の難関である横向きに完全に埋没している最後の親知らずは、翌々週が3連休だったため、そこに予約を入れました。
④左下:運命の左下、決死の覚悟で抜歯へ
いよいよラスボスの登場です。今まで3本はあっけなく終了し痛みもほとんどなかったため、少しビビりましたが、先生を信用しいざ処置室へ。
今回は少し多めに麻酔を打ちますよと先生から説明があり、時間をかけて多めに麻酔を投与します。
そして、処置スタート。まずは歯茎の切開ですが、当然いつもより麻酔を多めに投与しているので感覚は何もありません。
続いては横に向いている親知らずの分割と、顎の骨を削る作業です。
少し先生が力を入れて処置していて怖かったですが、痛みはそこまで感じませんでした。
ただし骨を削るため、焦げ臭い匂いが漂いちょっと気分が悪かったです。
その後、削る・砕く・摘まみ取るの作業を繰り返すこと20分、ようやく最大の難関であった左下の親知らずの抜歯が完了しました。
抜歯後の腫れについて
僕の場合、左下の横向きに埋没していた親知らず以外はほとんど無傷だったので、左下の顎の骨を削ったものに関してのみ書いていきたいと思います。
当日〜翌朝:麻酔が切れ、夜に若干ズキズキ
術後の当日は麻酔が効いていたため、顎周りの感覚がしばらくありませんでしたが、夜に麻酔が切れた頃に若干ズキズキし始めました。
痛みは我慢できるレベルだったためそのまま就寝しましたが、翌朝起きると痛みと腫れが若干増してました。

翌日:徐々に腫れ上がる
痛みは2日目がピークだったと思います。
ただし、ピークといっても我慢できるレベルです。
激痛が走ったとか、痛くて口が開けられないということはありませんでした。
ただ流石に腫れで食べ物を噛むことは困難だったので、流動食で飢えをしのぎました。
2日目:腫れのピーク
腫れは僕の場合、この日がピークだったと思います。
ただし痛みは前日から変化はなく、我慢できるけれどズキズキはしているといった感じです。
この日も流動食で飢えをしのぎました。

3日目以降:徐々に腫れが衰退
この日から仕事があったのですが、まだ腫れが引いていないため、マスクをつけて出社。
痛みも腫れもだいぶましになりました。
ただし、噛むことはまだ困難だったため、ランチは別行動で取りました。
4日目以降、同じペースで徐々に腫れと痛みがなくなり、翌週の抜糸後はほとんど痛みと腫れはなくなりました。
他の親知らず抜歯時とは違い、ロキソニンの服用と毎食後の口内洗浄は、毎日欠かさず行いました。
まとめ:親知らずを抜歯してよかった
以上が僕の親知らずを全て抜歯するまでの経緯です。
今思っても、本当に海外に来る前に親知らずを抜歯してしまってよかったと思います。
多分このタイミングで抜歯しなかったら、ズルズル引きずって放置していたと思います。
僕は近所の口腔外科で時間をかけて一本一本抜歯しましたが、この方法は忙しい社会人の方にも大変おすすめです。
親知らずを分割で抜歯するメリットとデメリット
メリットは上記でも述べていますが大きく2つあると考えます。
- まとまった休みが不要
- 徐々に抜歯になれることができる
学生で時間のある方は違うかもしれませんが、一回で全ての親知らずを抜歯してしまおうとすると、完全に元通りになるまである程度の時間が必要となります。
そのため、仕事をしているとなかなか難しいと思います。
分割で抜歯することができれば、自分の好きなタイミングで行くことができるので、仕事とプライベートへの影響も最小限に留めることができるはずです。
また僕の場合、難易度の低いものから抜歯をスタートさせたので、抜歯への恐怖を徐々に軽減させることができました。
これは個人的によかったと思っています。
ただし、デメリットに関してはこの逆です。
何回も行くのが面倒だったり、全ての歯が完全に横向きの場合は、一回で終わらせた方がいいと思います。
あくまでこれは僕の場合のケースなので、個人の都合や生え方に合わせて抜歯の方法を検討していただけると幸いです。
親知らずを抜歯する際に最も重要なこと
ズバリ、口腔外科医の腕です。
当たり前ですが、これが一番重要かと思います。
僕自身、本当に腕の良い先生に手術してもらったおかげで、痛みや腫れを最小限にできたと思います。
腕の良い担当医だと、それこそ分割で抜歯していく方法も効果的だと思います。
レビューや口コミ、信頼できる友人からの情報などを頼りに、是非ご自身にとってベストな先生を見つけてください。正直これが全てです。
出国前は絶対に歯を綺麗にするべき
海外に行くと、欧米圏の方は歯並びが綺麗で、日本人の汚さが目立つ気がします。
アメリカでは歯並びが悪いと育ちが悪いと思われるぐらい、歯はお金をかけてメンテナンスするものです。
海外に長期間住む方は、是非ご自身の歯を綺麗にしてから行くべきだと思います。
お金はかかりますが、歯は一生ものです。
虫歯や歯周病になってからでは遅いので、予防の意味も込め、変な生え方をしている親知らずは抜いてしまいましょう!
留学やワーホリ前の方には、親知らず抜歯をオススメします。
以上、僕の親知らず抜歯情報の共有でした。ご自身にあった方法で、親知らずの処置をご検討してみてください!!